【久留米市の糖尿病内科・循環器内科】血圧が高い状態が続くとどうなる?心臓を守るための血圧管理(第3回)
こんにちは!
久留米市にある「まつもと整形外科」では糖尿病専門医・循環器専門医である女性医師による糖尿病内科・循環器内科の専門外来を併設しています。

糖尿病内科・循環器内科のクリニックです
健康診断やご自宅での血圧測定で「少し血圧が高めですね」と言われたことはありませんか?
「頭痛がするわけでもないし、どこも痛くないから大丈夫」と、そのまま放置していませんか?
実は、高血圧も前回の糖尿病と同じく、「かなり進行するまで、まったく自覚症状がない」という恐ろしい特徴を持っています。
そのため、知らないうちに血管や心臓がボロボロになり、ある日突然、命に関わる大きな病気を引き起こすことから「サイレントキラー」と呼ばれています。
「まつもと整形外科」糖尿病内科・循環器内科の専門外来では、高血圧や心臓病の専門的な治療に力を入れています。
全5回の生活習慣病シリーズ、第3回となる今回は「高血圧」にスポットを当て、なぜ血圧管理が重要なのか、そして当院だからこそできる専門的なアプローチについて詳しく解説します。
そもそも「高血圧」とは?なぜ血圧が上がるのか
血圧とは、心臓から送り出された血液が「血管の壁(動脈)」に与える圧力のことです。
心臓はポンプのように縮んだり膨らんだりして全身に血液を巡らせており、心臓が縮んで血液を押し出したときの最も高い圧力を「収縮期血圧(最高血圧)」、心臓が広がって血液が戻ってきたときの最も低い圧力を「拡張期血圧(最低血圧)」と呼びます。
では、なぜ血圧が上がってしまうのでしょうか? 主な原因には以下のものが挙げられます。
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塩分の摂りすぎ: 血液中の水分が増え、全体のボリュームが増すため
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肥満や運動不足: 体を動かすためにより強い圧力が必要になるため
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過度の飲酒や喫煙: 血管を収縮させ、硬くしてしまうため
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慢性的なストレスや睡眠不足: 自律神経が乱れ、血管が縮むため
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加齢や遺伝的な体質
これらの要因によって、血管の柔軟性が失われて硬くなったり(動脈硬化)、血液の量そのものが増えたりすると、強い力で押し出さなければ血液が流れなくなります。
この「常に血管に強い負担がかかっている状態」が、高血圧の正体です。

アルコール・砂糖の多い飲物は要注意!
高血圧の診断基準:あなたの血圧は大丈夫?
「血圧はいくつからが高血圧なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
日本の高血圧治療ガイドラインでは、以下のように基準が定められています。
診察室で測る場合と、リラックスしたご自宅で測る場合で基準が異なるのがポイントです。
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測定場所 |
高血圧の基準 |
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診察室(病院)での測定 |
最高血圧:140mmHg以上 または 最低血圧:90mmHg以上 |
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家庭での測定(朝・晩) |
最高血圧:135mmHg以上 または 最低血圧:85mmHg以上 |
普段は正常なのに病院に行くと緊張して高くなる「白衣高血圧」や、逆に病院では正常なのに職場や自宅で高くなる「仮面高血圧」などもあるため、当院ではご自宅での「家庭血圧」の数値を非常に重視しています。
放置するとどうなる?心臓と血管を襲うリスク
血圧が高い状態を放置していると、まるでゴムホースに常に限界以上の水を流し込んでいるような状態になり、全身の動脈血管がどんどん傷つき、硬くなっていきます。
これがさらに恐ろしい病気の引き金となります。
1. 心臓への大きな負担(心不全・狭心症・心筋梗塞)
高い圧力に対抗して血液を送り出し続けなければならないため、心臓の筋肉は次第に分厚く、硬くなっていきます(心肥大)。
やがて心臓のポンプ機能が疲れ果て、全身に十分な血液を送り出せなくなる「心不全」を引き起こします。
心不全になると、少し動くだけで息切れがしたり、足がひどく浮腫んだりするようになります。
また、心臓自身に栄養を送る血管が動脈硬化を起こすと、激しい胸の痛みに襲われる「狭心症」や「心筋梗塞」の原因になります。
2. 脳の血管トラブル(脳梗塞・脳出血)
脳の血管は非常に細く繊細です。
高い圧力がかかり続けることで血管が詰まれば「脳梗塞」、耐えきれずに破裂すれば「脳出血」となります。
一瞬にして命を奪ったり、一命を取り留めても手足の麻痺や言語障害などの重い後遺症が残ったりするリスクがあります。
3. 腎臓の機能低下(腎硬化症)
腎臓は毛細血管の塊のような臓器です。血圧が高いと腎臓の血管が破壊され、血液をろ過する機能が低下します。
これが進行すると、前回の糖尿病と同様に人工透析が必要になってしまいます。
「まつもと整形外科」循環器内科専門外来の特徴
高血圧はただ「薬で数値を下げればいい」という単純なものではありません。
当院には、心臓や血管の治療に特化した「循環器内科」の専門外来があり、以下のような専門的なアプローチで患者様をトータルサポートしています。
まつもと整形外科専門外来 循環器内科では、血圧の数値を見るだけでなく、すでに心臓や血管にどれくらい負担がかかっているかを専門的に評価します。
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心臓超音波検査(心エコー): 心臓の動きや筋肉の厚み(心肥大の有無)をリアルタイムに画像で確認します。
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頸動脈超音波検査(頸動脈エコー): 首の太い動脈血管(頸動脈)を観察し、動脈硬化の進み具合(プラークの有無)を直接目で見て確認します。
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ABI検査(血管年齢検査): 手足の血圧の比率や脈の伝わる速度から、血管の硬さや詰まり具合(動脈硬化度)を数分で測定します。
これらを行うことで、「今すぐにお薬を始めるべきか」「まずは生活習慣の改善で様子を見られるか」を、専門医の確かな根拠に基づいて的確に判断します。

必要な検査や治療
高血圧に関するよくある質問(Q&A)
外来で患者様からよくいただくご質問にお答えします。
Q1. 一度血圧の薬(降圧薬)を飲み始めたら、一生やめられないのですか?
A. 必ずしも一生飲み続けなければならないわけではありません。
「一度飲むとやめられないからギリギリまで飲みたくない」とおっしゃる方は多いですが、それは誤解です。
薬を飲んでいる間に、減塩や減量、運動などの生活習慣が改善され、薬がなくても正常な血圧を維持できるようになれば、薬を減らしたり、最終的にやめたりすることは十分に可能です。一番良くないのは、薬を恐れて高血圧のまま放置し、血管を傷つけ続けてしまうことです。
Q2. 病院で測ると高いのですが、家で測ると正常です。どちらを信じればいいですか?
A. ご自宅で測定した血圧(家庭血圧)を重視します。
病院の診察室では、緊張やストレスによって一時的に血圧が上がる方が多く、これを「白衣高血圧」と呼びます。
そのため、リラックスした環境で毎日測定する家庭血圧の方が、普段のあなたの本当の血圧を正しく反映していると言えます。
ぜひ、ご自宅での測定値を血圧手帳などに記録して診察時にお持ちください。
それをもとに最適な判断をいたします。
Q3. 上の血圧(収縮期)は普通なのに、下の血圧(拡張期)だけが高いです。大丈夫ですか?
A. 下の血圧だけが高い場合も「高血圧」であり、対策が必要です。
下の血圧が高いということは、主に「末梢血管(手足などの細い血管)が硬くなっている、または縮んでいる」ことを意味します。
これは比較的若い方や、肥満・ストレス・飲酒が多い方にみられる傾向があります。
上の血圧が正常だからと油断せず、動脈硬化の初期サインと捉えて、早めに生活習慣の見直しや専門医への相談をおすすめします。
まとめ:あなたの心臓と血管を未来へ守るために
高血圧の治療は、何かを我慢する辛い生活の始まりではありません。
むしろ、将来にわたって心筋梗塞や脳梗塞などの大きな病気を防ぎ、大切な家族と笑顔で過ごすための「転ばぬ先の杖」です。
最近は、身体に負担の少ない優れた降圧薬(血圧を下げるお薬)もたくさんありますし、当院では患者様のライフスタイルに寄り添い、無理のない減塩のコツや運動の仕方を一緒に考えていきます。
「健康診断で血圧が高いと言われた」「家で測ると時々高い数値が出る」「最近、少し動くと息切れがする」という方は、自覚症状がない今のうちに、まつもと整形外科の循環器内科専門外来までお気軽にご相談ください。
予約・アクセスについて
当院は広々とした駐車場69台を完備しており、久留米市内はもちろん、近隣地域からもお車でスムーズにお越しいただけます。
内科専門外来は完全予約制ではありませんが、ネット予約をご利用いただくことで待ち時間を短縮し、スムーズな診察が可能です。
ご予約方法
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(平日:9~13時、14時30分~18時 / 土曜:9時~13時)
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参考文献
次回予告
生活習慣病5回シリーズの第3回「高血圧」はいかがでしたでしょうか?
次回(第4回)は、ドロドロ血液の原因となり、これまた動脈硬化を強力に進めてしまう「脂質異常症(コレステロール・中性脂肪)」について詳しく解説します。次回もぜひご覧ください!