【久留米市の糖尿病内科・循環器内科】 急な暑さに要注意!初夏に忍び寄る「隠れ脱水」のリスク|久留米で生活習慣病治療は循環器内科・糖尿病内科専門医|久留米生活習慣病相談室

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【久留米市の糖尿病内科・循環器内科】 急な暑さに要注意!初夏に忍び寄る「隠れ脱水」のリスク

【久留米市の糖尿病内科・循環器内科】 急な暑さに要注意!初夏に忍び寄る「隠れ脱水」のリスク

こんにちは!

久留米市にある「まつもと整形外科」では糖尿病内科・循環器内科の女性医師による専門外来を併設しています。

久留米市でも日中の気温が25度を超える「夏日」が増えてまいりました。
体がまだ暑さに慣れていないこの時期、特に注意が必要なのが「脱水症」です。

一般的に脱水といえば真夏の熱中症を連想しがちですが、実は血圧の薬(降圧薬)を服用している方にとっては、本格的な夏が来る前の「今」が最もリスク管理に気を配るべき時期といえます。

今回は、まつもと整形外科:糖尿病内科・循環器内科専門外来の視点から、降圧薬と脱水の危険な関係、そして初夏を安全に過ごすための対策について詳しく解説します。


なぜ「血圧の薬」を飲んでいると脱水になりやすいのか?

降圧薬にはいくつかの種類がありますが、その中には身体の水分量やナトリウム量に影響を与えるものが少なくありません。

利尿薬の作用と水分の排泄

血圧を下げるために、体内の余分な塩分と水分を尿として排出させる「利尿薬」が処方されている場合があります。
この薬は心不全や高血圧の治療に重要ですが、暑さで発汗が増える時期には、薬による排泄と汗による流失が重なり、通常よりも容易に脱水状態へと傾いてしまいます。

1. RAAS系阻害薬(ACE阻害薬・ARBなど)と「腎臓」への影響 
これらの薬は、血管を適度に広げて腎臓を保護する非常に優れたお薬です。
しかし、汗をかいて身体の水分(血液量)が減っている「脱水状態」で飲み続けると、腎臓へ血液を送り込む圧力が下がりすぎてしまいます。
その結果、一時的に腎臓の働きがガクッと落ちてしまう「急性腎不全」を引き起こすリスクがあるのです。

2. 血管拡張薬(カルシウム拮抗薬など)と「立ちくらみ・失神」 
カルシウム拮抗薬は、末梢の血管を広げることで血圧を下げるお薬です。
身体の水分が十分に足りている時は問題ありませんが、脱水で「血液の量そのものが減っている」状態でさらに血管が広がってしまうとどうなるでしょうか。
血圧が急激に下がりすぎ、脳へ送られる血液が不足して、「立ちくらみ」や「めまい」、最悪の場合は「失神(気を失って倒れる)」を引き起こす危険性が高まってしまいます。

『高血圧』の疾患について、詳しのは知りたい方はこちら


初夏の「隠れ脱水」を見逃さないチェックポイント

高齢の方や長年薬を服用されている方は、喉の渇きを感じる機能(口渇感)が低下していることがあります。
喉が渇いたと感じる前に、以下のサインが出ていないかセルフチェックを行いましょう。

  • 「足がつる」ことが増えた
    水分や電解質のバランスが崩れると、筋肉が異常収縮しやすくなります。

  • 尿の色が濃くなった
    尿の回数が減り、尿が濃くなっているのは、体が水分を節約しようとしている脱水のサインです。

  • 急激な体重減少
    1日で1kg以上体重が減っている場合、脂肪ではなく水分が失われている可能性があります。

  • 舌や皮膚の乾燥
    舌の表面が白く乾いていたり、手の甲の皮膚をつまんで離したときにすぐに元に戻らない場合は注意が必要です。

  • 血圧がいつもより低い
    普段より血圧が10〜20mmHg以上低く、ふらつきを感じる場合は、脱水による循環血液量の減少が疑われます。

    「足がつる」ことが増えた


専門医が教える「正しい水分補給」のルール

単に「水をたくさん飲む」だけでは不十分です。
循環器疾患をお持ちの方には、特有の注意点があります。

タイミングは「時間決め」で

喉が渇く前に飲むのが鉄則です。

  • 起床直後(就寝中に失われた水分の補給)

  • 毎食時および食間

  • 入浴前後(入浴による発汗対策)

  • 就寝前(夜間の脱水・脳梗塞予防)

飲料の種類に注意

  • カフェイン飲料(コーヒー・緑茶)
    利尿作用があるため、水分補給としては不向きです。

  • アルコール
    飲んだ量以上の水分を尿として排出してしまうため、逆効果です。

  • 経口補水液(OS-1など)
    脱水時には有効ですが、塩分(ナトリウム)やカリウムが含まれているため、心不全や腎機能に制限がある方は、自己判断で大量に飲む前に必ず主治医に相談してください。


専門医による調整が必要なケース:勝手な休薬は厳禁

血圧が低くなったり、ふらつきを感じたりすると、「薬が効きすぎている」と判断して自己判断で休薬してしまう方がいらっしゃいます。
これは非常に危険です。

降圧薬を急にやめると、かえって心臓や脳に大きな負担をかけることがあります。
ふらつきや立ちくらみ、異常な血圧の低下を感じる場合は、必ず受診して医師の指導のもとで調整を行ってください。

健診で「血圧が高い」と言われたら?

必要な検査や治療

 


まとめ:健やかな初夏を過ごすために

初夏の脱水症は、適切な知識と対策があれば防ぐことができます。
血圧の薬を飲んでいる方は、以下の3点を意識してください。

  1. 「喉が渇く前」の定時補給を習慣にする

  2. 毎日、決まった時間に血圧と体重を測定し、変化に敏感になる

  3. 体調に違和感(ふらつき、足のつり)があれば、早めに専門医へ相談する

足がつるのはなぜ? 整形外科ブログはこちら

久留米市安武町のまつもと整形外科専門外来:循環器内科では、季節ごとの体調変化に合わせた細やかな処方管理を行っております。
お薬のこと、水分の摂り方のこと、些細なことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

予約・アクセスについて

当院は広々とした駐車場69台を完備しており、久留米市内はもちろん、近隣地域からもお車でスムーズにお越しいただけます。

内科専門外来は完全予約制ではありませんが、ネット予約をご利用いただくことで待ち時間を短縮し、スムーズな診察が可能です。

ご予約方法

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 TEL:0942-27-0755 (平日:9~13時、14時30分~18時 / 土曜:9時~13時)

 


監修

医師                
Chisa Matsumoto

経歴
  • 九州大学第二内科 入局
  • 福岡赤十字病院 糖尿病代謝内分泌内科
  • 聖マリア病院 糖尿病内分泌内科
  • 九州大学病院 内分泌代謝糖尿病内科
  • 堤病院 副院長
資格・所属学会
  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内科学会認定内科医
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