【久留米市の糖尿病内科・循環器内科】「農繁期に要注意!」コレステロール値が高いと言われたら?血管のアンチエイジング(第4回)
こんにちは! 久留米市にある「まつもと整形外科」では糖尿病専門医・循環器専門医である女性医師による糖尿病内科・循環器内科の専門外来を併設しています。

糖尿病内科・循環器内科のクリニックです
健康診断の結果で「コレステロール値が高い」「中性脂肪の数値に注意してください」と指摘されたことはありませんか?
「数値は少し気になるけれど、体調は悪くないし……」と放置してしまいがちなのが、この「脂質異常症」です。
これまでの糖尿病や高血圧と同様に、自覚症状が全くないまま血管の中にアブラ(脂質)を溜め込み、静かに動脈硬化を進めてしまう「サイレントキラー」の代表格です。
当院では全5回の生活習慣病シリーズを通じて、地域の皆様の健康をサポートしています。
第4回となる今回は、特に久留米市の皆様が今まさに迎えている「農繁期」だからこそ気をつけたいリスクを交えながら、脂質異常症の正体と対策について詳しく解説します。
そもそも「脂質異常症」とは?3つの重要な数値
脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)のバランスが乱れ、基準値から外れてしまっている状態を指します。
以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、体に良いコレステロール(善玉コレステロール:HDLコレステロール)が低すぎる場合も問題となるため、現在は「脂質異常症」と呼ばれています。
健診結果を見る際は、主に以下の3つの数値をチェックします。
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LDL(悪玉)コレステロール(基準:140mg/dL以上で高値)
肝臓で作られたコレステロールを全身の血管へ運ぶ役割を持ちます。増えすぎると血管の壁にこびりつき、動脈硬化を直接引き起こすため「悪玉」と呼ばれます。
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HDL(善玉)コレステロール(基準:40mg/dL未満で低値)
血管の壁に溜まった余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す、血管の掃除屋です。これが少なすぎるのも血管にとっては危険な状態です。
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トリグリセリド/中性脂肪(基準:150mg/dL以上で高値)
体のエネルギー源になりますが、増えすぎると皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、悪玉コレステロールを増やし、善玉を減らす悪循環を作ります。

久留米の皆様へ!「農繁期」にこそ脂質異常症のリスクが跳ね上がる理由
ここ久留米市では、今まさに田植えや農作業などが重なる「農繁期(のうはんき)」を迎えています。
毎日朝早くから炎天下で汗を流し、大忙しの日々を送られている方も多いのではないでしょうか。
実は、この農繁期こそ、脂質異常症が引き起こす「血管の重大なトラブル」のリスクが最も高まる要注意な時期なのです。理由は主に3つあります。
① 汗をかくことによる「血液のドロドロ化」
農作業で大量の汗をかくと、体内の水分が失われて脱水傾向になります。
血液の水分が減ると、血液は「ドロドロ」の状態になります。
もともとコレステロールや中性脂肪が高く、血管の通り道が狭くなっている人が脱水状態になると、血管が非常に詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性が急上昇します。
② 忙しさによる「食生活の乱れ」
農繁期は目の前の作業に追われ、食事がどうしても簡単になりがちです。
「手早くエネルギーを補給できるパンや麺類だけで済ませる」「お弁当のおかずに揚げ物や既製品が増える」「作業の合間に甘い缶コーヒーや炭水化物の間食を摂る」といった生活が続くと、中性脂肪や悪玉コレステロールの数値が一気に跳ね上がってしまいます。
③ 疲労の蓄積と夜の晩酌
しかし、過度な飲酒は中性脂肪の数値を直撃します。また、お酒と一緒に脂っこいおつまみを食べてしまうことも危険です。
さらに、疲れ果てて食後すぐに寝てしまう習慣も、摂取したエネルギーが消費されず、そのまま脂質(脂肪)として蓄積されやすくなる大きな原因になります。
放置するとどうなる?血管が詰まる恐怖
コレステロールが高い状態が続くと、血管の内側にアブラの塊(プラーク)が徐々に溜まっていきます。
イメージとしては、長年使った排水管の内部に油汚れがこびりついて詰まりかけているような状態です。
このアブラの塊は、ある日突然、破れることがあります。破れた部分を修復しようと血液の塊(血栓)が急激に作られ、血管を完全に塞いでしまいます。
これが脳の血管で起きれば「脳梗塞」、心臓の血管で起きれば「心筋梗塞」となり、どちらも命に関わる、あるいは重大な後遺症を残す恐ろしい病気です。
農繁期で体に強い負担がかかっている時こそ、こうした血管の事故が起きやすいため、「体調が良いから大丈夫」と過信してはいけません。
脂質異常症に関するよくある質問(Q&A)
Q1. コレステロール値が高いのは、卵や肉の食べすぎが原因ですか?
A. 食事だけでなく、体質(遺伝)や肝臓の働きも大きく関係しています。
もちろん脂っこい食事や卵の摂りすぎも影響しますが、実は体内のコレステロールの約7〜8割は「肝臓」で自動的に合成されています。
そのため、食事にいくら気を配っていても、体質や加齢、運動不足などによって数値が高くなってしまう方はたくさんいらっしゃいます。
「食事制限をしているのに下がらない」という方は、ご自身の体質に合わせた専門的な治療が必要です。
Q2. 薬を飲み始めたら、もう脂っこいものは一切食べてはいけないのですか?
A. 極端な我慢をする必要はありません。バランスと工夫が大切です。
大好きなものを一生食べられないような極端な制限は長続きしませんし、かえってストレスになります。
例えば「お肉はバラ肉からヒレ肉に変える」「炒め物ではなく焼き物・煮物にする」「野菜やキノコ、海藻などの食物繊維を先に食べる」といった工夫で、悪玉コレステロールの吸収を抑えることができます。
当院では患者様の今の生活に寄り添い、無理のない食事のアドバイスを行っています。
Q3. 農繁期が忙しくて運動する暇がありません。仕事で動いているから大丈夫ですか?
A. 農作業などの「労働」と、血管を若返らせる「運動」は少し異なります。
農作業は体に強い負荷がかかる「労働」であり、特定の筋肉や関節を酷使することが多いため、関節を痛める原因にもなります。
一方、脂質異常症に効果があるのは、体内にしっかりと酸素を取り込む「有酸素運動(軽いウォーキングやストレッチなど)」です。
農繁期は無理に激しい運動をする必要はありませんので、まずはしっかり水分補給をして血液をサラサラに保ち、作業の合間に軽く体を伸ばすストレッチから始めましょう。
まつもと整形外科専門外来 糖尿病内科・循環器内科でのアプローチ
当院の生活習慣病外来では、糖尿病専門医・循環器専門医である女性医師が、親身になって皆様の治療をサポートしています。
1. 頸動脈エコーで「血管の汚れ」を直接目で確認
当院では、検査の数値を見るだけでなく、超音波(エコー)を使って首の太い血管(頸動脈)の内部を直接観察することができます。
「あなたの血管の壁に、今どれくらいアブラが溜まっているか」を目で見て確認できるため、「今すぐお薬で血管を守るべきか」「生活習慣の改善で様子を見られるか」を、確かな根拠に基づいて丁寧にご説明いたします。
毎週金曜日の午前中には専門のエコー外来もおこなっております。女性医師ならではの丁寧で話しやすい診察を心がけていますので、気になることは何でもご相談ください。
まつもと整形外科専門外来 糖尿病内科/循環器の紹介 エコー外来
2. 「整形外科×内科」で農繁期の体をトータルサポート
農繁期は、慣れない作業や長時間の前屈み姿勢によって、「膝が痛む」「腰を痛めた」という整形外科のトラブルも非常に多くなる時期です。
当院は整形外科とリハビリテーション科を併設しているため、農作業によるお体の痛みを取り除く治療(リハビリ)を行いながら、内科専門医が脂質異常症の血液管理を行うというワンストップの医療を提供できます。
お体の痛みをケアしつつ、安全に血液を綺麗にしていく体制が整っています。

必要な検査や治療
まとめ:農繁期を元気に乗り切るために
脂質異常症の治療は、決して生活を制限して苦しめるものではありません。
血管を若々しく保ち(血管のアンチエイジング)、この先も元気に農作業やご趣味を続けていくための大切なケアです。
特に今の農繁期は、「こまめな水分補給(お茶や水)」を徹底し、血液をドロドロにしないことが何よりも大切です。
「健読でコレステロールが高いと言われたけれど、忙しくてそのままにしていた」「農繁期になってから、どうも体がきつい」という方は、ぜひ自覚症状がない今のうちに、まつもと整形外科専門外来 糖尿病内科・循環器内科へお気軽にご相談ください。
皆様の健康と元気に働く体を、スタッフ一丸となって応援いたします!
予約・アクセスについて
当院は広々とした駐車場69台を完備しており、久留米市内はもちろん、近隣地域からもお車でスムーズにお越しいただけます。
内科専門外来は完全予約制ではありませんが、ネット予約をご利用いただくことで待ち時間を短縮し、スムーズな診察が可能です。
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■ 参考文献
次回予告(最終回)
生活習慣病5回シリーズの第4回「脂質異常症」はいかがでしたでしょうか?
次回はいよいよ最終回(第5回)です。
これまでにご紹介した「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」が重なることで起きる恐ろしいドミノ倒し(心疾患や脳梗塞)を防ぐための総まとめと、当院が誇る「整形外科×内科」の強力な連携による、痛みのない正しい運動療法についてお届けします。
最後までぜひご覧ください!