尿が泡立つ方へ
考えられる病気
- 糖尿病
- 腎臓病
- ネフローゼ症候群
- 尿路感染症
- 肝臓疾患
- 脱水
尿が泡立つ原因

糖尿病で尿が泡立つ原因
血糖値が高くなる(おおむね160mg/dl以上)と、尿にブドウ糖が排泄されるようになります。これを「尿糖」と言います。
尿糖が多くなると尿の粘り気(粘稠度)が増すため、尿をしたときに泡立ちが目立つようになります。
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糖尿病以外に考えられる原因
糖尿病以外でも、以下のような尿の粘稠度が高くなるような状態では尿が泡立ちます。
・腎臓の病気で尿に大量の蛋白が排泄されている場合
・白血病や多発性骨髄腫などの血液の病気で血液中の蛋白が異常に増加した結果、尿にも蛋白が大量に排泄されている場合
・夏場や運動後に発汗量が増えている時、あるいは冬場の乾燥している時に皮膚からの水分の蒸発量が増えている時に水分摂取量が不足していると、脱水ぎみとなって尿が濃くなり粘稠度が増します。
尿の泡立ちが頻繁に見られるようになったら、糖尿病など何らかの原因で尿の粘稠度が増している可能性が考えられます。
もし糖尿病が原因で尿が泡立っている場合、すでに血糖値がかなり高い状態になってしまっていることが想定されます。
少しでも気になることがあれば、早急に医療機関で血糖値や尿糖を測定してもらいましょう。

糖尿病の治療は当院
当院は、糖尿病専門医が在籍しており、地域のかかりつけ医として生活習慣病の治療に積極的に取り組んでおり、糖尿病の患者様にも多くお越しいただいています。
糖尿病の治療と聞くと「不摂生な生活を怒られるだけでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、当院では否定するのではなく、受診をきっかけに一人ひとりに寄り添った治療プランを一緒に進めていくことを大切にしています。
糖尿病は早期から適切な治療を行うことにより、合併症の発症リスクを抑え、健康寿命(自立して活動し、健康に過ごせる期間)を延ばすことができます。
少しでも不安のある方は、当院へお気軽にお越しください。
よくある質問
尿が泡立っていてなかなか消えません。これは糖尿病ですか?
糖尿病の可能性もありますが、「タンパク尿(腎臓のトラブル)」の可能性も高いです。
「泡立ち」は、尿の中に糖分やタンパク質などの不純物が混ざることで粘り気が出るために起こります。
・泡がすぐ消える場合: 勢いよく排尿した場合や、少し脱水気味の時によく見られます(心配ないことが多い)。
・泡がクリーミーで消えない場合: 糖尿病による「尿糖」や、腎臓病による「タンパク尿」の疑いが強いため、検査が必要です。
特に「流した後も泡が残っている」ような場合は、早急に尿検査を受けてください。
尿から「甘い匂い」や「果物のような匂い」がするのは危険ですか?
はい、血糖値がかなり高くなっている可能性があります。
尿が甘酸っぱい匂い(ケトン臭・アセトン臭)がする場合、体内で糖分をうまくエネルギーにできず、危険な状態(ケトアシドーシスの一歩手前など)になっている恐れがあります。
・甘い匂い: 尿中に大量の糖が出ているサイン。
・果物が腐ったような匂い: 脂肪が分解されて「ケトン体」が出ているサイン(重症)。
ダイエット中でないのにこの匂いがする場合は、糖尿病の急激な悪化が疑われますので、すぐに受診してください。
最近トイレの回数が増えました(頻尿)。水分を摂りすぎているだけでしょうか?
「喉が渇いて水を飲むからトイレに行く」なら、糖尿病の典型的な初期症状です。
糖尿病になると、血液中の糖分を薄めようとして体が水分を欲しがり、その結果、尿の量が増えます。これを「多飲多尿(たいんたにょう)」と呼びます。
・単なる頻尿: 水分を摂っていないのにトイレが近い(膀胱炎や過活動膀胱など)。
・糖尿病の疑い: 「喉が異常に渇く」+「尿の量が多い」というセットの症状。
「最近、水やお茶を飲む量が急に増えた」と感じる場合は、膀胱ではなく血糖値の問題である可能性が高いです。
尿検査で「糖が出ている(尿糖プラス)」と言われました。糖尿病ですか?
可能性は極めて高いですが、確定診断には「血液検査(HbA1cなど)」が必要です。
尿糖(にょうとう)が出るということは、血液中の溢れた糖分が尿に漏れ出している状態です。
・腎性糖尿: 血糖値は正常なのに、体質的に尿に糖が出やすい方(病気ではない)。
・糖尿病: 血糖値が高すぎて、尿に溢れている方。
この2つを見分けるために、採血をして「HbA1c(過去1-2ヶ月の血糖値の平均)」を調べる必要があります。「尿糖+」と言われたら、必ず精密検査を受けてください。
糖尿病を放置して「透析(とうせき)」になるのは、尿に異常が出てからどれくらいですか?
個人差はありますが、尿の異常(タンパク尿)が出てから数年〜10年単位で進行します。
糖尿病で最も怖い合併症の一つが「糖尿病性腎症」です。
・第1期(腎症前期): 尿検査は正常。自覚症状なし。
・第2期(早期腎症): 微量アルブミン尿が出る(通常の尿検査では出ないことも)。
・第3期(顕性腎症): はっきりとしたタンパク尿・泡立ちが出る。
・第4期(腎不全): 尿が出なくなる、むくみが出る。透析が必要になる。
「尿が泡立つ」と気づいた時点で、すでに第3期に入っている可能性があります。 ここで治療を強化すれば透析を食い止められるラストチャンスかもしれません。
