のどの渇きが気になる方へ
考えられる病気
- 糖尿病
- 腎臓疾患
- 副甲状腺機能亢進症
- シェーングレン症候群
- 口腔乾燥症(ドライマウス)
- 更年期障害
のどが渇く原因

糖尿病でのどが渇く原因
糖尿病によってインスリンの分泌が少なくなったり、あるいはインスリンの作用が不足したりすると、血液中のブドウ糖の濃度が高くなります。
ブドウ糖は私たちの身体にとって必要な栄養素ですので、通常は腎臓で再吸収され、尿には排泄されません。
しかし糖尿病によって血液中のブドウ糖濃度が高くなりすぎると、腎臓からブドウ糖が多量の水分と一緒に尿として排泄されるようになり、尿の量や回数が増えます。これを多尿と言います。
尿の量が増えると体の中の水分が減り、脱水状態になります。
脱水状態になると「のどの渇き」、すなわち口渇を感じ、それを改善するために多量に水分を取るようになります。これを多飲と言います。
つまり、「多尿」「口渇」「多飲」といった症状は、糖尿病で血糖が高くなったことによる脱水症状なのです。
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糖尿以外に考えられる原因
もちろん、通常以上にのどが渇く原因は糖尿病以外にも考えられます。
糖尿病以外によって異常にのどが渇く原因となりうる病気には下記のようなものがあります。
・更年期障害
・熱中症や下痢などによる脱水症
・甲状腺機能亢進症
・ウィルス細菌への感染などによる発熱
・シェーグレン症候群
・尿崩症
・抗アレルギー薬、降圧剤、抗不安薬、抗うつ薬、胃薬などの薬剤の副作用
いずれの病気の場合も糖尿病と同じく、「のどの渇き」というのは症状の一つとして表面的に出現しているに過ぎません。
原因となっている病気を治療しなければ根本的な解決にはなりません。
不自然なのどの渇きを感じた場合には、適切な医療機関にかかり原因を調べることが大切です。

糖尿病の治療は当院
当院は、糖尿病専門医が在籍しており、地域のかかりつけ医として生活習慣病の治療に積極的に取り組んでおり、糖尿病の患者様にも多くお越しいただいています。
糖尿病の治療と聞くと「不摂生な生活を怒られるだけでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、当院では否定するのではなく、受診をきっかけに一人ひとりに寄り添った治療プランを一緒に進めていくことを大切にしています。
糖尿病は早期から適切な治療を行うことにより、合併症の発症リスクを抑え、健康寿命(自立して活動し、健康に過ごせる期間)を延ばすことができます。
少しでも不安のある方は、当院へお気軽にお越しください。