【要注意】昼食後の強い眠気は「糖尿病のサイン」かも?
「昼食を食べたあと、なぜか強い眠気に襲われる…」
こんな経験はありませんか?
オフィスでの午後の仕事中や、家事の合間、あるいは車の運転中など、昼食後の眠気に悩まされている方は多くいらっしゃいます。一見よくある日常の一コマですが、実はその眠気の裏に「糖尿病」や「血糖コントロールの乱れ」が隠れている可能性があるのです。
今回は、昼食後に強い眠気を感じるメカニズムと、それが糖尿病とどのように関係しているのかを詳しく解説し、改善のための具体的な方法についてもご紹介します。
昼食後に眠くなるのはなぜ?
まず、昼食後に眠気を感じる主な要因を見ていきましょう。
1. 食後の消化活動によるもの
食事をすると、胃腸が活発に働き始め、消化吸収が行われます。このとき、胃腸に多くの血液が集まり、脳への血流が一時的に減ることで眠気を感じる場合があります。
2. 食後の血糖値上昇とインスリン分泌
特に炭水化物(ご飯やパン、麺類など)を多く摂取した際、血糖値が急激に上昇します。これを下げるために、すい臓からインスリンが分泌されます。
この急激な変化が自律神経に影響を与え、眠気を引き起こすことがあります。
「ただの眠気」ではない場合も…糖尿病の初期症状としての可能性
「昼食後の眠気なんて、誰でもあること」と思われがちですが、実はそれが糖尿病やその予備軍であることを示している可能性もあります。
1. 糖尿病による血糖コントロール不良
糖尿病の方は、インスリンの分泌量が不足したり、インスリンがうまく働かない「インスリン抵抗性」によって、食後の血糖値が異常に高くなったままになることがあります。
血糖値が高すぎる状態では、脳の働きが鈍くなり、強い眠気や倦怠感を引き起こす原因になります。
2. 高血糖が続くことで起こる自律神経の乱れ
糖尿病が進行すると、自律神経が障害されやすくなり、眠気のコントロールが難しくなることもあります。また、睡眠の質が低下し、日中に眠気を感じやすくなる傾向も見られます。

昼食後の眠気が気になる人は要チェック! こんな症状ありませんか?
以下のような症状に思い当たる場合は、早めの医療機関受診をおすすめします。
・食後すぐに強い眠気がくる
・常に疲れやすく、だるさが抜けない
・水をよく飲むようになった
・夜中に何度もトイレに起きる
・体重が急に減ってきた
・傷が治りにくくなった
これらは糖尿病の初期症状としてよく見られるものです。特に、家族に糖尿病の既往がある方や、肥満・運動不足・偏った食生活のある方は要注意です。
昼食後の眠気を防ぐには? 今日からできる3つの改善策
1. 食事内容の見直し
・炭水化物の摂りすぎを控える
白米やパン、麺類だけの昼食では血糖値が急上昇しやすくなります。たんぱく質や食物繊維を意識して摂りましょう。
・低GI食品を取り入れる
血糖値の上昇が緩やかな食品(玄米、全粒粉パン、納豆、豆類、葉物野菜など)を中心に。
2. 食後すぐに横にならない
満腹状態で横になると、消化も悪くなり、血糖コントロールにも悪影響が出ます。
食後30分ほどは軽く体を動かしたり、座ってストレッチをしたりすると良いでしょう。
3. 睡眠習慣を整える
夜間の睡眠が不足していると、日中の眠気が強くなります。
「夜更かししない」「寝る前にスマホを控える」「就寝時間を一定に保つ」といった基本的な生活習慣の見直しも大切です。
医師によるアドバイス:定期的な血糖値チェックを
眠気の程度や頻度が気になる方は、一度、血糖値の検査を受けてみることをおすすめします。
糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどない病気ですが、早期に発見し、食事や運動の見直しを行うことで、進行を食い止めることができます。
当院では、血糖値の測定はもちろん、生活習慣のアドバイスや栄養指導も含めた糖尿病ケアを行っております。「ただの眠気」と思わず、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
昼食後の眠気は、多くの人が経験するものですが、その背景には「血糖コントロールの乱れ」や「糖尿病」の可能性が隠れていることがあります。日頃の生活習慣を見直すとともに、気になる症状がある場合は、早めの受診を心がけましょう。
当院には糖尿病専門医、循環器専門医が在籍していますので、お気軽にご相談下さい。
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