
糖尿病内科・循環器内科のクリニックです
今週は高尿酸血症第4弾!高尿酸血症と運動の関係についてです!
高尿酸血症に悩むあなたへ、運動療法を用いて健康的な生活を取り戻す方法をご紹介します!
運動療法の基本から、症状改善を目指す身近な運動、注意すべき間違った習慣やNGな運動について解説します。
運動療法を実践して、健康的な生活を送ることで、高尿酸血症の症状を改善し、さらに予防・治療効果を得ることができます。
高尿酸血症の方のための運動療法の基本
高尿酸血症は、尿酸値が高い状態が続くことで、痛風や腎結石などの病気を引き起こす可能性があります。適度な運動は、尿酸値を下げるだけでなく、これらの病気を予防し、健康的な生活を送るために有効です。運動療法を実践することで、血流が改善され、尿酸の排泄が促進されます。また、運動により体重が減ることで、脂肪の分解に伴って生成される尿酸が低下し、尿酸値の改善が期待できます。
運動療法の基本は以下の通りです。
– 適度な有酸素運動を心がける
– 無理のない範囲で継続的な運動を行う
– 運動量を徐々に増やしていく
– ストレッチや筋トレも取り入れる
これらの運動療法を実践することで、高尿酸血症の症状改善や病気の予防が可能となります。また、運動療法は一般的な健康にも好影響を与えるため、全体的な身体機能の向上が期待できます。
運動を始めるにあたってのポイントとは?
運動を始める際のポイントは4つあります。
①医師やクリニックと相談し、適切な運動プログラムを組む
②じわじわと汗をかく程度の運動強度を目指す
③運動後に、十分な休息と水分補給を行う
④無理をせず、自分のペースで運動を続けることが大切
これらのポイントを意識することで、運動療法を無理なく継続することができ、高尿酸血症の症状改善につながります。また、適切な運動習慣を身につけることで、病気の予防や健康の維持にも効果的です。

自分のペースで運動!
身近な運動で効果的な症状改善を目指す方法
身近な運動で効果的な症状改善を目指す方法は以下の通りです。
– 散歩やウォーキング
– 階段の利用
– 自転車による移動
– ストレッチやヨガ
– クリニックでの専門プログラム(薬や食事療法と併用)
これらの身近な運動を行うことで、尿酸値の改善や病気の予防に効果があり、健康維持にも役立ちます。また、運動を楽しむことでストレスの軽減が期待でき、心身ともに健康になることが可能です。

散歩やウォーキングがおすすめ
運動療法での注意点: 間違いだらけの習慣
運動療法は健康に良い影響を与えるが、間違った習慣は逆効果になります。理由は、適切な方法や強度が選ばれないと、症状や病気の悪化、怪我のリスクが上がるからです。
具体例として、
1.痛みを無視して運動する
2.ウォーミングアップを怠る
3.運動の強度を一気に上げる
4.過剰な負荷をかける
5.休みの日を設けない。
これらの習慣は、適度な運動が健康にもたらす効果を打ち消し、身体に悪影響を及ぼす可能性があります。つまり、運動療法を行う際は、適切な方法や強度を選び、自分の身体に耳を傾けることが大切です。
高尿酸血症の方が注意すべきNGな運動
高尿酸血症の方は、体内の尿酸排泄が低下しているため、運動中も注意が必要です。避けるべきは、1.関節に過度な負担をかける運動、2.長時間の激しい運動、3.運動前後の水分補給を怠る、です。
これらの運動を行うと、尿酸値が上昇し、痛風の発作を引き起こす可能性があります。高尿酸血症の方は、適度な運動強度や関節に負担をかけない運動を行い、運動後に水分補給を忘れずに行うことが重要です。
アルコール摂取と高尿酸血症の関係
アルコール摂取は高尿酸血症と密接な関係があります。アルコール摂取により、尿酸生成が促進され、尿酸の排泄が低下するため、血中の尿酸値が上昇し、痛風の発作を引き起こすことがあります。
具体例として、ビールや日本酒などのアルコール分が高い飲み物は尿酸値を上げる傾向があるのに対して、ワインやウイスキーは比較的影響が少ないとされます。
まとめると、アルコール摂取は高尿酸血症に悪影響を及ぼすため、摂取量を抑えることが重要です。
痛風・高尿酸血症と運動のちょっとした雑学
痛風や高尿酸血症は、食事や生活習慣の改善で予防や改善が可能です。運動もその一つで、以下のような効果が期待されます。
-適度な運動により、尿酸値が低下することが報告されています。
-運動による血液循環の改善は、尿酸の排泄を促進し、高尿酸血症や痛風の発症リスクを減らします。
-運動が肥満の予防・改善に繋がり、肥満が高尿酸血症や痛風と関連しているため、適切な運動習慣は重要です。
これらの点から、痛風・高尿酸血症の方は適度な運動を行うことで、病状の改善や予防に効果があると言えます。
高尿酸血症の診断と医師とのコミュニケーション
高尿酸血症は、血液中の尿酸値が正常値を超える状態で、痛風や腎臓の結石などの疾患に繋がる可能性があります。診断は主に血液検査を行い、尿酸値の異常を確認します。
医師とのコミュニケーションは、症状や悩みを正確に伝えることが大切です。具体的な症状や持病、服用している薬、運動習慣や食事の内容などを伝えることで、適切なアドバイスが得られます。
また、治療や予防について医師と相談し、健康的な生活習慣の改善や適度な運動、食事の見直しに取り組むことが重要です。定期的な受診や検査を通じて、状態の経過を把握し、病状に応じた治療法を選択していくことが望ましいです。
高尿酸血症の運動療法と健康生活のまとめ
高尿酸血症の運動療法と健康生活は、病状の改善や予防に大きな効果があります。運動療法では、適度な有酸素運動が効果的で、脂質の低下や血液循環の改善が期待できます。具体的には、ウォーキングや水泳、自転車などが適しています。
また、食事やアルコールの摂取量を見直し、バランスの良い食生活を心掛けることが大切です。特に、高プリン食品の摂取制限や、野菜や果物を多く含めることで、尿酸値の低下が期待できます。
健康生活では、ストレスの軽減や十分な睡眠時間を確保することも重要です。適度な水分摂取や、タバコの禁煙など総合的な生活習慣の改善を行いましょう。
患者自身の意識や行動が病状の改善に大きく関わるため、自分の健康管理を真剣に考えることが不可欠です。今回の内容を参考に、高尿酸血症の運動療法や健康生活に取り組み、健康状態の向上を目指してください。そして、適切なタイミングで医師と相談し、必要に応じて受診を行うことで、より良い状態を維持できるでしょう。

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【参考文献】
・大山博司,高尿酸血症患者に対する運動負荷の影響,痛風と核酸代謝第39巻 https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam/39/1/39_96/_pdf/-char/ja
・厚生労働省,高尿酸血症 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html