
糖尿病内科・循環器内科のクリニックです
多くの方が高尿酸血症や痛風の恐怖を知らず、日常生活を送っていることでしょう。
今週は高尿酸血症と痛風の症状や原因を解説し、関節痛との因果関係を紐解きます。
また、尿酸値の検査や診断過程で、血液検査での異常を見つけ出す方法もご紹介します。
さらに、医療機関で受けられる治療法や薬による痛みと炎症の緩和方法、日常生活で患者様が取り組むべき予防策について、医師や薬剤師が解説する専門知識をお伝えします。
高尿酸血症と痛風を徹底的に理解し、適切な対策を講じて、健康的な生活を送りましょう。
知られざる高尿酸血症と痛風の恐怖
高尿酸血症と痛風は、長く放置することで関節痛や腎臓障害を引き起こす危険な疾患です。高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなる状態で、痛風はこの状態が長期化することで起こります。尿酸は、体内のプリンを分解し排泄する際に生成される物質ですが、遺伝や生活習慣により排泄がうまくいかずに血中濃度が上昇する場合があります。
痛風発作では、病気の進行は急速で、痛風発作が起こると激しい痛みを伴い、日常生活が困難となります。運動不足やアルコール摂取、肥満などの生活習慣が原因であることが多く、早期の対策が大切です。また、高尿酸血症は高血圧や糖尿病、心筋梗塞などのリスクも高めるため、早期治療が求められる状況にあります。水分摂取を心掛けることが予防法としては有効です。
高尿酸血症の症状と原因を知ろう
高尿酸血症は、初期段階では無症状であったり、自覚症状が乏しいため気付きにくいです。痛風発作を起こすと、関節が激痛で腫れて、皮膚が赤くなるなどの現象が起こります。高尿酸血症の原因は遺伝や生活習慣によるもので、食事やアルコールの摂取量、運動不足などが影響すると言われています。そして、高尿酸血症は痛風のリスクを高めることから、早期の診断・治療が求めらます。適切な治療を行なっていれば、生活の質も向上するため、健康状態の把握と適切なアクセスが重要です。
痛風発作と関節痛の因果関係
痛風は、尿酸が関節に結晶となって沈着することで関節痛が引き起こされる疾患です。結晶が沈着すると、炎症が生じ、痛風発作と呼ばれる激しい痛みが現れます。この痛風発作が短期間に何度も起こると、関節や組織の破壊が進行し、最終的に機能低下や変形が起こります。痛風の方にとって、食事制限や運動習慣の改善、水分摂取の向上が重要であり、悪化を防ぐための予防策が求められます。医師と相談し、適切な治療法や生活習慣の改善を図ることが、痛風発作の予防につながります。

痛風による激しい足の痛み
高尿酸血症の検査と診断プロセス
高尿酸血症の診断は、尿酸値の測定がおこなわれます。まず、血液検査により尿酸値を測定し、基準値を超えているかどうかを確認します。次に、痛風の疑いがある場合は、関節穿刺を行って関節液から結晶の存在を調べる検査をおこなう場合もあります。この関節液の検査によって、痛風かどうかの判断が可能となります。また、血液検査で腎機能の検査が必要な場合もあり、高尿酸血症が腎臓に影響を及ぼしていないかを確かめます。診断後は、専門の医師が治療法や予防策を指導し、患者様の生活習慣を改善することが求められます。病気と上手く付き合いながら、健康的な生活を送ることができるよう努めましょう。
尿酸値検査で見つける血液中の異常
高尿酸血症や痛風発作では、血液検査で尿酸値を調べることが大切です。特に高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病を合併している方は病気の進行を抑えるために定期的な尿酸値の検査が望ましいとされています。また、生活習慣の改善が求められる場合も多く、予防策として適切な運動や食事、アルコール摂取の制限などがあります。
尿酸値の検査で早期に血液中の異常が見つかれば、痛風や腎結石の発症リスクを低減することが可能です。検査を通じて、健康な生活習慣を身につけ、病気の予防に努めましょう。

採血で尿酸値をチェック
当院で受けられる治療法
医療機関で受けられる治療法は多岐にわたります。痛風発作が起きた場合には、関節穿刺を行う必要がある場合は整形外科受診が望ましいです。内科での、痛風発作に対する鎮痛薬の処方や尿酸値を下げるための薬物療法や生活指導を行っています。高尿酸血症の方には、尿酸排泄を促す薬や尿酸生成を抑える薬が処方され、痛風発作の予防や症状の緩和が期待されます。
また、適切な運動療法や食事療法で、生活習慣改善が促されます。食事療法では、肥満の改善やアルコール摂取の制限が重要であり、ビールやプリン体の多い食品の摂取を控えることが求められます。
定期的な健康診断や病気の早期発見が大切です。
鎮痛薬で改善する痛みの緩和と炎症の緩和
痛風発作の際には、薬物療法が痛みと炎症の緩和に役立ちます。抗炎症作用を持つ薬や、痛みを緩和する鎮痛剤が処方されることが一般的です。特にNSAIDSと呼ばれる消炎鎮痛薬は、関節の腫れや痛みを短期間で改善し、痛風発作の苦痛を軽減することが期待されます。
薬物療法と併せて、冷却や安静も痛みの緩和に効果的です。適切な薬物療法を受けることで、痛風発作の症状が軽減され、患者様の生活の質が向上します。

患者様にあった内服薬を選択
日常生活で取り組むべき予防策
痛風の発作を予防し、健康な生活を送るために、日常生活で取り組むべき予防策がいくつか存在します。
まず、適切な食事療法が重要であり、特にプリン体の摂取を抑えることが求められます。痛風に悩む方にとって、以下のような食事の習慣がお勧めです。
– 高プリン体の食品を避ける
– 水分摂取を十分に行う
– アルコールの摂取を控えめにする
次に、適度な運動を取り入れることで、血行促進や関節機能の改善など多くの効果が期待できます。
また、痛風は高血圧や糖尿病といった生活習慣病と関連が深く、これらの疾患の予防も痛風予防に繋がります。定期的な健康診断や血液検査を受け、異常があれば早期治療に努めることも大切です。
高尿酸血症と痛風の理解と対策のまとめ
高尿酸血症と痛風は、適切な対策によって予防や症状の緩和が可能です。食事療法や適度な運動が効果的であり、医師と相談することで最善の治療方法や予防策が見つけられます。
当院は整形外科と内科の診療科があるため、痛風発作と高尿酸血症の両方に対応することができます。また、高尿酸血症は生活習慣病の一種であり、生活習慣病を得意とする糖尿病専門医と循環器専門医が在籍しているために診断から適切な検査・継続的な生活習慣病として長期的な治療と生活指導が可能です。ぜひお問い合わせください🍀
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📖参考文献📖
一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会
- 日本痛風・尿酸核酸学会 (旧: 日本痛風・核酸代謝学会) ガイドライン改訂委員会編: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版. 診断と治療社, 2018.