
糖尿病内科・循環器内科のクリニックです
今回からブログテーマが変わります!!
今週は高尿酸血症・痛風についてお話します☺️
痛風を防ぐための高尿酸血症の原因と改善法を解説します。尿酸値の基準、適切な運動と水分摂取、受診の際の注意点など、豊富な情報を提供し、健康生活を一緒に学んでいきましょう!
痛風を防ぐために、高尿酸血症の原因と改善法を理解することは大切です。
今週は痛風発作の原因となる高尿酸血症の概念とリスクについて徹底的に解説し、日本人の尿酸値の平均や注意すべき基準値を明らかにします。さらに、具体的な治療方法や予防策についても詳細に説明し、診療内容や適切な受診時期などを案内いたします。
最後までお読みいただくことで、高尿酸血症・痛風発作を克服するための生活習慣の改善や適切な運動、水分摂取など、痛風予防のヒントが盛りだくさんです。健康な生活を手にいれるために高尿酸血症対策を一緒に学んで参りましょう。
高尿酸血症の概念とリスクを徹底解説
高尿酸血症は、体内の尿酸値が適切な範囲を超える状態です。尿酸は、体内でのエネルギー代謝に関連する物質で、通常は腎臓によって適切に排泄されます。
しかし、排泄量が低下したり、尿酸の生成が過剰になると、血中の尿酸値が上昇し、高尿酸血症が発症します。
高尿酸血症は痛風発作の原因ともなるため、そのリスクは避けられません。また、病気の発展によっては、慢性腎臓病や心筋梗塞、糖尿病などの合併症が生じる可能性があります。
予防としては、食事制限や運動習慣の改善が重要で、特に脂質の摂取を抑えることが求められます。内臓脂肪が蓄積すると尿酸の排泄が低下し、また尿酸の産生が増加することが知られています。加えて、適切な水分補給や禁煙も有効な対策です。早期の診断・治療によって、健康状態の改善が期待されます。

高尿酸血症が原因で痛風になることも…
高尿酸血症とは?原因と症状を知ろう!
高尿酸血症は、尿酸の生成や排泄に問題が生じることで発症します。尿酸は、エネルギー代謝の過程で産生される物質であり、適度な量では問題ありませんが、過剰に生成されたり排泄不足が生じたりすると、体内で尿酸値が高まります。
原因には、遺伝的要素や生活習慣、薬物の副作用などがあります。特に食事が大きな影響を与えるため、肉類などの脂質を過剰に摂取しないよう注意が必要です。
症状は、初期では自覚症状がほとんどなく、定期的な検査を受けることで初めて気付くことが多いです。しかし、放置すると関節の痛みや腫れなどの症状が現れ、痛風へと進行する危険性があります。早期発見・治療が大切です。
痛風以外の合併症:心筋梗塞や腎結石
高尿酸血症による痛風以外の合併症として、心筋梗塞や腎結石が挙げられます。高尿酸血症患者では、尿酸の結晶が関節だけでなく、血管内にも堆積し、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすリスクが高まります。
また、尿酸の排泄が円滑に行われないことで腎臓に負担がかかり、腎結石や腎機能低下が生じることがあります。これらの合併症は深刻な健康障害を招くため、早期の対策が重要です。
食生活の改善や運動習慣の定着、適切な水分補給・禁煙が予防に繋がります。尿酸値の管理は、痛風だけでなく、心筋梗塞や腎結石といった重篤な合併症を防ぐためにも大切なことです。
日本人の尿酸値の平均と注意すべき基準値
日本人の尿酸値の平均は、男性では6.2mg/dL、女性では4.8mg/dLであり、年齢や性別によって異なる。尿酸値が高くなると、痛風や腎結石、高血圧といった病気のリスクが増加する。
特に、男性は7.0mg/dL、女性は6.0mg/dLを超えた場合、注意が必要である。尿酸値が高い状態が続くことで、関節や腎臓に痛風結晶が沈着し、機能低下や障害が引き起こされる可能性があるため、定期的な検査や予防の習慣が大切です。

血液検査で尿酸値をチェック
高尿酸血症への対処法:治療と予防が大切
高尿酸血症への対処法として、治療と予防が重要です。医師のアドバイスに基づく治療が不可欠である一方、日常生活での予防対策も大切です。
◯食事の改善
納豆、レバー、イワシ、貝類などのプリン体が豊富な食品を控え、野菜や果物、大豆製品などの摂取を増やす。
◯運動習慣
適度な運動を継続し、肥満を回避する。いわゆるBMIが適正範囲に収まるよう努める。
◯適切な水分摂取
適量の水分摂取により、尿酸の排泄が促進され、尿酸値の上昇を防ぐ。
◯禁煙・ 適度な飲酒
タバコやアルコールは尿酸値を上昇させる要因であるため、禁煙や飲酒量の抑制が望ましい。
これらの対策を実践し、高尿酸血症がもたらす痛風や腎結石、高血圧等の予防に努めることが重要です。
適切な運動と水分摂取で尿酸値を低下させよう
適切な運動と水分摂取は、尿酸値を低下させる効果がある。運動により、血液の流れが良くなり酸素が豊富に体内に取り込まれることで、尿酸の生成が抑制されます。また、水分摂取は、尿酸の排泄量が増加し、尿酸値が下がります。
具体的な方法として、歩行や自転車に加え、水中ウォーキングやスイミング等の水泳も効果的です。水分摂取においては、1日に2リットル以上の水分を意識して摂ることが推奨されます。適正な運動と水分摂取を続けることで尿酸値の低下が期待できます。
痛風発作の対処法:急速な尿酸値上昇を防ぐ
痛風発作を防ぐためには、急速な尿酸値の上昇を防ぐことが大切です。痛風発作を引き起こす原因として、食事やストレス、急な減量などが挙げられます。そのため、以下のような対策を心がけることが重要です。
◯食事のバランス
高プリン体食品の摂取を減らし、野菜や果物を積極的に摂取する。
◯ストレスの軽減
仕事やプライベートで適度な休息を取り、ストレスを軽減する。
◯減量の適切な方法
急な減量を避け、適切な運動とバランスの良い食事で徐々に体重を減らす。
これらの対策を行い、急速な尿酸値上昇を防ぎ、痛風発作のリスクを低減させることが可能になります。
クリニックでの高尿酸血症の診療内容
高尿酸血症の診療は、患者の症状や生活習慣を聞き取りながら、血液検査を実施し、尿酸値や腎機能、肝機能などをチェックします。これにより、高尿酸血症が痛風や糖尿病、高血圧等の他の疾患と合併しているかどうかを診断できます。
診断結果に基づいて、適切な治療法が選択されます。薬物療法では、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬が処方されることが多いです。また、患者様の生活習慣改善にも着手されます。食事の見直し、適度な運動、禁煙・節酒など、具体的な指導が行われます。
治療の進行状況は定期的に血液検査や診察で確認し、必要に応じて治療内容を調整します。状態が改善された場合でも、再発防止のために継続的な予防と治療が推奨されます。

適度な運動を行いましょう
いつ受診するのがいいの?:適切な時期と期間を把握!
高尿酸血症だけでは無症状のために気付かれないこともあります。受診時期は、症状が出始めた場合や定期健康診断で尿酸値が高値を指摘された場合が適切です。
治療期間は個々の状態により異なりますが、早期の段階で治療を開始することが望ましいです。適切な治療を受けることで、痛風や腎結石等の合併症のリスクを低減することができます。
また、診療時には必ず医師と良好なコミュニケーションを図り、自分の状況や治療内容について理解を深めましょう。
高尿酸血症対策のまとめとこれからの生活への取り組み
高尿酸血症対策は、適切な診療と生活習慣改善が重要です。クリニックでの治療を受けながら、食生活の見直しや適度な運動、禁煙・節酒といった日常生活における改善を実践しましょう。また、定期的な受診や検査、良好なコミュニケーションが継続的な状態改善に繋がります。
これからの生活では、高尿酸血症の予防や治療に努めた上で、定期的に自己チェックをおこなって健康状態を管理しましょう。
気になるかた・症状が出た方。ぜひまつもと整形外科へご相談ください。当院は整形外科と内科の診療科があるため、痛風発作と高尿酸血症の両方に対応することができます。また、高尿酸血症は生活習慣病の一種であり、生活習慣病を得意とする糖尿病専門医と循環器専門医が在籍しているために診断から継続的な生活習慣病として長期的な治療と生活指導が可能です。ぜひお問い合わせください🍀
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📖参考文献📖
一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会
- 日本痛風・尿酸核酸学会 (旧: 日本痛風・核酸代謝学会) ガイドライン改訂委員会編: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版. 診断と治療社, 2018.