睡眠の質を高める栄養とは?久留米市で増える“隠れ睡眠時無呼吸症候群”と生活習慣病の関係
冬は気温の変化が大きく、体調管理が難しい季節です。特にこの時期は「熟睡できない」「夜中に目が覚める」「朝スッキリ起きられない」といった睡眠の悩みが増える傾向にあります。久留米市・安武町にある当院でも、睡眠の相談や生活習慣病の検査に来られる方が冬場は特に多くなります。
実は、睡眠は体の疲れを取るだけでなく、ホルモンの調整、代謝、免疫機能の維持など、健康の基盤となるとても重要な生理機能です。睡眠が乱れると、体のさまざまな不調につながり、生活習慣病のリスクも高まります。そして、「寝つきが悪い」「眠りが浅い」といった症状の裏側に、“隠れた病気”が潜んでいることも決して珍しくありません。
今回は、「睡眠の質を高める栄養」と「生活習慣病とSAS(睡眠時無呼吸症候群)」との深い関係について、わかりやすく解説します。
睡眠は“栄養”で大きく変わる
「眠れない時はリズムの問題」「睡眠は生活習慣(生活バランス)で決まる」
このように思っている方は多いかもしれません。しかし、意外にも知られていませんが睡眠の質は“食べたもの”に大きく左右されます。
なぜなら、眠りに関わるホルモンであるセロトニンとメラトニンは、食事で摂取する栄養素から作られているためです。いくら寝る時間を確保しても、材料となる栄養が不足していると「寝ても疲れがとれない」「熟睡できない」「夜中に起きてしまう」といった状態につながります。
ここでは睡眠の質を高める3つの重要な栄養素をご紹介します。
トリプトファン(セロトニン・メラトニンの材料)
トリプトファンは体内で作ることができない必須アミノ酸で、睡眠ホルモンの材料として欠かせません。
多く含む食品
・納豆、豆腐、味噌などの大豆製品
・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)
・卵
・魚
・バナナ
・ナッツ類
不足すると
・寝つきが悪い
・気持ちが不安定になる
・夜中の覚醒が増える
②ビタミンB6(トリプトファンの代謝を助ける)
ビタミンB6はトリプトファンをセロトニンに変換する際に不可欠な栄養素です。
多く含む食品
・まぐろ、かつお、鶏肉
・にんにく
・ピスタチオ
・バナナ
不足すると
・眠りのリズムが乱れやすい
・疲れが抜けにくい
マグネシウム(神経の興奮を抑える)
マグネシウムは体の緊張を和らげ、リラックスした状態をつくります。
多く含む食品
・海藻類
・ほうれん草
・アーモンド
・玄米
不足すると
・寝つきの悪さ
・こむら返り
・精神的な緊張が抜けない
冬は食事が偏りやすく、栄養が不足しがちです。「最近眠りが浅い」という方は、まず食生活を見直してみることが大切です。
睡眠の質が落ちると起こる体の変化
睡眠不足や質の低下は、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
血糖値の上昇
睡眠不足はインスリンの働きを低下させ、糖尿病のリスクを高めます。
血圧の上昇
自律神経が乱れ、朝の血圧が高くなる傾向があります。高血圧は冬に特に悪化しやすいと言われています。
食欲の乱れ・体重増加
睡眠不足は、食欲ホルモンのバランスを崩し、甘いものや脂っこいものを欲しやすくなります。
免疫力の低下
風邪をひきやすくなるほか、感染症への抵抗力が下がります。
睡眠は、内科領域全般の病気と強く関連しています。
久留米市でも「なんとなく体調が悪い」「最近疲れが抜けない」という相談から、睡眠や生活習慣病の異変に気づく方が増えています。
睡眠トラブルの裏に“隠れた病気”があることも
十分に寝ているはずなのに、以下のような症状がある方は要注意です。
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いびきが大きい
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夜中に息が止まっていると家族に言われる
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朝起きても頭痛が残っている
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日中の眠気が強い
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寝ても回復した感じがしない
これらは、SAS(睡眠時無呼吸症候群) のサインかもしれません。
SASは睡眠中に呼吸が止まり、酸素不足になった体が覚醒することを繰り返すため、深い眠りが妨げられます。「寝ているつもりでも実は全く休めていない」という状態が続くのです。

睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病と密接に関わっています
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、次のような病気の悪化につながります。
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高血圧(特に朝の血圧が高くなりやすい)
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糖尿病(インスリン抵抗性が悪化)
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肥満(食欲ホルモンの乱れ)
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心不全・不整脈
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脳卒中のリスク増加
「睡眠の相談で来院して検査してみたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていた」「高血圧の原因は睡眠時無呼吸症候群(SAS)だった」というケースが年々増えています。
SASは自覚症状に気づきにくく、周囲に指摘されて初めて発覚する方も多い病気です。
当院で行う“自宅でできる精密PSG検査”
「検査したいけれど、入院は難しい」
「以前簡易検査をしたけど、入院検査に進めなかった」
こうした声に応えるため、当院では自宅で実施できる精密PSG検査を導入しています。
自宅でOK
入院せず、いつもの環境で眠るだけで検査が可能です。
詳しいデータが取れる
脳波・呼吸・酸素飽和度・心拍など、病院での検査に近い精度があります。
通常の生活を崩さずに受けられる
仕事や家事、育児で忙しい方でも受けやすい検査です。
当院の患者さまでも「簡易検査では異常があったが、その後の検査に進めなかった」という方から多くご相談をいただいています。
睡眠の改善には“栄養・生活習慣・睡眠時無呼吸症候群のチェック”が必要
良質な睡眠を手に入れるためには、次のポイントを押さえることが大切です。
栄養バランスを整える
トリプトファン、ビタミンB6、マグネシウムを意識した食事をとる。
寝る前の環境を整える
スマートフォンの光、カフェイン、室温に注意。
隠れ睡眠時無呼吸症候群を見逃さない
いびき・朝の頭痛・日中の眠気があれば一度検査を。
睡眠は「時間」より「質」が重要です。
栄養や生活習慣を整えても改善しない場合、病気が隠れている可能性があります。
最後に──
質の高い睡眠は、心と体の健康を支える基盤になります。
栄養の不足、生活習慣の乱れ、そして気づかれにくい睡眠時無呼吸症候群が、眠りの質を大きく下げてしまうことがあります。
当院では、
● 睡眠の相談
● 栄養相談
● 生活習慣病の検査
● 自宅でできる精密PSG検査
まで、総合的にサポートできる体制を整えています。
「最近眠れない」「朝がつらい」「日中の眠気が強い」
当院では、循環器専門医、糖尿病専門医が在籍し、生活習慣病の管理も含めた視点から睡眠時無呼吸症候群の診療・治療をサポートできる体制を整えています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にスタッフまでお声かけください。
睡眠時無呼吸症候群 詳しくは症状ページへ
https://naika.m-seikei.net/disease/sleep-apnea-syndrome/
当院は循環器専門医・糖尿病専門医だけではなく、心不全療養指導士・保健師・心臓リハビリテーション指導士,CPAP療法士が在籍しております。
「治療に不安がある」「家族のいびきがひどく、生活習慣病もあり心配』など、どうぞお気軽にご相談ください。
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📕参考文献
日本睡眠総合検診協会↓
http://seminar.suiminken.or.jp/
睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドライン↓
https://www.jrs.or.jp/publication/jrs_guidelines/20200730145402.html