―甲状腺異常のサインとはー|久留米市で糖尿病・生活習慣病治療|久留米生活習慣病相談室

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―甲状腺異常のサインとはー

「疲れがとれない」「体重が増える」「心臓がドキドキする」「足がむくむ」 甲状腺異常のサインとは

久留米生活習慣病相談室 監修:まつもと整形外科

糖尿病内科・循環器内科のクリニックです

 

はじめに

「なんとなく疲れがとれない」「急に体重が増えた」「心臓がドキドキする」そんな症状に心当たりはありませんか?
実はその不調、甲状腺の異常が関わっているかもしれません。甲状腺は首の前側にある小さな臓器ですが、全身の代謝をコントロールする重要な役割を担っています。
本記事では、甲状腺の代表的な病気や症状、検査、治療方法についてわかりやすく解説します。

甲状腺とは?

甲状腺は蝶のような形をした小さな臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは「体のエネルギー代謝」「心臓や筋肉の働き」「成長や発達」に深く関わります。

甲状腺の代表的な病気

1. バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。主な症状は以下の通りです。

  • 動悸・息切れ

  • 発汗過多

  • 手の震え

  • 怒りっぽくなる・不眠

  • 体重減少

2. 橋本病(甲状腺機能低下症)

橋本病(慢性甲状腺炎)は自己免疫疾患の一つで、免疫の異常によって甲状腺に慢性的に炎症が生じていることから、慢性甲状腺炎とも呼ばれます。甲状腺機能が低下してホルモン分泌が不足します。主な症状は以下の通りです。

  • 疲れやすい

  • 体重増加

  • 便秘

  • むくみ

  • 寒がり

3. 甲状腺結節・腫瘍

首にしこりとして現れることがあります。多くは良性ですが、一部は悪性腫瘍(甲状腺がん)の場合もあるため、早めの受診が大切です。

甲状腺異常に気づくサイン

甲状腺の異常は「疲れやすい」「太りやすい」「動悸がする」など、日常的な不調と重なりやすく見過ごされがちです。特に次のような場合は注意が必要です。

  • 首の腫れやしこりを触れる

  • 原因不明の疲労が続く

  • 動悸や体重変化が長く続く

甲状腺異常に気づくサイン

原因不明の疲労が続く


甲状腺の検査方法

甲状腺の病気は、血液検査や超音波検査(エコー)で確認できます。

  • 血液検査:TSH、FT3、FT4など甲状腺ホルモンの値を測定

  • 超音波検査:しこりの有無や甲状腺の腫れを観察

  • 心電図:甲状腺機能亢進症では頻脈、甲状腺機能低下症では徐脈になります

検査は比較的簡単に受けられるため、気になる症状がある方は一度医療機関にご相談ください。

 

治療方法

甲状腺の病気は種類によって治療法が異なります。

  • バセドウ病:薬物治療(抗甲状腺薬)、放射性ヨウ素治療、手術

  • 橋本病:不足しているホルモンを補うため、甲状腺ホルモン剤を服用

  • 甲状腺結節・腫瘍:経過観察や手術が必要になる場合もあり

どの病気も早期発見・早期治療で生活の質を大きく改善できます。

どの診療科に行けばいいの?

まつもと整形外科では、糖尿病専門医や循環器専門医が在籍

 

日常生活での注意点

甲状腺の病気を持つ方は、日常生活にも気をつけると症状を安定させやすくなります。

  • バランスのとれた食事(海藻類の摂りすぎには注意)

  • 規則正しい睡眠

  • 適度な運動

  • 定期的な通院・検査

久留米市で甲状腺の相談ができる医療機関

「体のだるさが続く」「首のしこりが気になる」と感じたときは、甲状腺の検査を受けてみましょう!!

まとめ

甲状腺の病気は珍しいものではなく、甲状腺疾患を持つ人は、日本では「10人に1人程度」いるとされています。

  • 疲れや体重の変化、動悸は甲状腺のサインかもしれません

  • 血液検査やエコー、心電図で簡単に診断できる

  • 適切な治療で多くの方が普通の生活を送れている

当院には循環器内科専門医、糖尿病専門医だけではなく、心不全療養指導士・保健師・心臓リハビリテーション指導士が在籍しています。

体の不調を「年齢のせいかな?」と見過ごさず、気になる症状があれば、ぜひご相談ください。

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📕参考文献

・診療ガイドライン/日本甲状腺学会

https://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html