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熱中症を防ぐ!高脂血症の方の水分補給のコツ

久留米生活習慣病相談室 監修:まつもと整形外科
糖尿病内科・循環器内科のクリニックです

熱中症を防ぐ!脂質異常症(高脂血症)の方の水分補給のコツ

ゴールデンウィーク直前ですね!予定がたくさん入り忙しくなりますね🎏5月に入り、気温が上昇する日が増えています。

暑さに体が慣れていないこの時期は、脱水症や熱中症のリスクが高まるため、適切な水分補給が重要です。特に生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)の方は脱水により血液の粘度が高くなりやすく、血液がドロドロになると、動脈硬化や血栓による心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

今回は、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)の方が注意すべき水分補給のポイントについて詳しく解説します!

熱中症になりやすい人の特徴

小児:汗を出す汗腺が未発達で、さらに身体が小さいために太陽光の熱で暖められたアスファルトからの熱を浴びやすい。

 

・高齢者:体の水分量が少なく、体温の調整機能も落ちている。

 

・睡眠不足…自律神経が乱れて体温調整がうまくいかない。

 

・肥満:皮下脂肪によって熱が体内に蓄積されやすい

 

・炎天下で仕事をする人:高温下で長時間仕事をする方は注意が必要

 

・糖尿病の方:糖尿病の方は血糖が高いと尿量が増えるために脱水になりやすく、脱水がさらに熱中症を悪化させます。

 

・身体が小さい方:体が小さかったり筋力量が少ないと、循環血液量が少ないために脱水になりやすく、熱疲労に陥りやすい。


脱水や熱中症の注意点

(1)肥満の方

肥満の方は皮下脂肪を多く蓄えているため、体の中の熱を外に逃がしにくくなり、熱中症になりやすいことがわかっています。

 

 

 

(2)血栓ができやすくなる
糖尿病や脂質異常症の方は、脱水によって血液がドロドロになり血栓ができるリスクが高まります。特に暑い季節は汗をかいて水分が失われるため、こまめな補給が欠かせません。血液がドロドロになると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

 

 

 

(3)自律神経の乱れ
急な気温の変化により、自律神経が乱れると血管の収縮や拡張の調整がうまくいかず、熱中症のリスクがさらに高まります。

 

 

脱水や熱中症の注意点
高温下で長時間仕事をする方は注意が必要

 

水分補給のポイント

(1)こまめに水分を摂る
・1回に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに摂取する
・起床後、食事の前後、入浴前後、寝る前にコップ1杯の水を飲む
・外出時は必ず水筒やペットボトルを持ち歩く

 

 

 

(2)水分の選び方に注意する
・糖分が多いジュースや炭酸飲料は避ける
・カフェインを含むコーヒーや緑茶は利尿作用があるため、摂取量に注意する
・ミネラル補給ができる麦茶や経口補水液を活用する

 

 

 

(3)食事からも水分を摂る
・スープや味噌汁を毎日の食事に取り入れる
・水分を多く含む野菜(きゅうり、トマト、レタスなど)や果物(スイカ、オレンジなど)を積極的に食べる
・ヨーグルトや豆腐など、水分を多く含む食品を活用する

 

 

 

おすすめの水分補給習慣

 

水分補給を無理なく続けるために、習慣化することが大切です。

 

 

(1)水を飲むタイミングを決める
・朝起きたらコップ1杯の水を飲む
・食事の30分前に水を飲む
・入浴前後には必ず水分補給をする
・外出時や運動後にこまめに水を摂る

 

 

 

(2)気温や湿度に応じて水分量を調整する
・気温が高い日は意識的に水を多めに摂る
・湿度が高い日は汗が蒸発しにくいため、水分補給を忘れない
・エアコンを使用する際も乾燥を防ぐために適度に水を飲む

 

 

 

(3)飲みやすい工夫をする
・常温やぬるめの水を用意し、飲みやすくする
・レモンやミントを加えて風味を変える
・お気に入りのボトルを用意して持ち歩く

 

 

 

おすすめの水分補給習慣
習慣化することが大切です。

 

水分補給の効果

(1)血液をサラサラにする効果
十分な水分を摂ることで血液の粘度が下がり、動脈硬化のリスクを抑えることができます。

 

 

(2)代謝を促進する
水分補給によって代謝が上がり、脂質の分解がスムーズに行われるようになります。

 

 

(3)腎臓の負担を減らす
腎臓は余分な脂質や老廃物を排出する働きを担っています。水分が不足すると腎臓の働きが低下し、脂質の排出が滞ってしまいます。

 

まとめ

5月は気温が上昇し、熱中症のリスクが高まる時期です。特に生活習慣病の方は脱水によって血流が悪化しやすいため、適切な水分補給が重要です。こまめな水分摂取、水分を多く含む食品の活用、飲みやすい工夫をすることで、無理なく水分補給を習慣化しましょう。適切な水分補給を心がけ、健康的に夏を迎えましょう。


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脂質異常症について

参考文献

日本動脈硬化学会↓

https://www.j-athero.org/jp/jas_gl2022/